
J1リーグ(明治安田J1百年構想リーグ)も開幕から約2ヶ月。推しクラブの試合を見て「最高!」と叫んだ日もあれば、「もう見てられない…」と天を仰いだ夜もあったはず。
今回は、全20クラブのサポーターが今季どれだけ幸せな観戦体験をしているかを「幸福度」としてランキング化しました。
幸福度って何?
単なる勝ち負けだけじゃありません。各試合ごとにAIが分析したサポーターの感情(歓喜・安堵・落胆・悲壮・衝撃・激怒の6段階)に、試合の「体感」を反映させてスコア化したものです。
4-0の大勝は1-0の辛勝よりスカッとする。PK戦の勝ちは90分で決めた勝ちほどの充実感はない。逆に、0-4の大敗は0-1の惜敗よりキツい。そういうサポーターの「肌感覚」を数字にしたランキングです。
🏆 幸福度ランキング TOP 20

1位 🥇 鹿島アントラーズ ― 幸福度 71.1
9試合 7勝2敗(16得点5失点) 90分勝利7 / PK敗北2 感情:歓喜×5 / 安堵×2 / 悲壮×2
90分では無敗の7勝。町田に3-0、東京Vに2-0とスカッとする大差勝ちが多く、歓喜の「質」が高い。2敗はいずれもPK戦で、90分での負けがゼロという圧倒的な安定感が1位の理由。
「アウェイ国立で2位相手に3-0の完勝。首位を盤石にしたことで、ファンは熱狂と自信に満ち溢れている」
2位 🥈 ヴィッセル神戸 ― 幸福度 70.7
10試合 7勝3敗(19得点8失点) 90分勝利6 / PK勝利1 / PK敗北2 / 90分敗北1 感情:歓喜×5 / 安堵×3 / 落胆×1 / 悲壮×1
昨季王者は僅差の2位。10試合中8試合でポジティブな感情(歓喜 or 安堵)を記録しているのは圧巻。広島戦のアディショナルタイム逆転弾は今季屈指のドラマ。鹿島との差は、PK決着の試合がやや多かったこと。90分での勝ちきりが増えれば逆転も十分ありえる。
「アディショナルタイムに劇的な逆転ゴール。ファンは興奮のるつぼに包まれた」(vs広島)
3位 🥉 FC東京 ― 幸福度 67.1
10試合 7勝3敗(13得点7失点) 90分勝利4 / PK勝利3 / PK敗北2 / 90分敗北1 感情:歓喜×5 / 落胆×4 / 安堵×1
歓喜×5は鹿島・神戸と並ぶリーグ最多タイ。だが幸福度は3位にとどまる。10試合中5試合がPK戦にもつれ込んでおり、「勝っても負けてもどこかモヤモヤが残る」試合が多い。町田に3-0で快勝した翌節にPK戦負けという落差の激しさが、FC東京の今季を象徴している。
4位 町田ゼルビア ― 幸福度 57.7
10試合 7勝3敗(13得点15失点) 90分勝利4 / PK勝利3 / PK敗北1 / 90分敗北2 感情:安堵×4 / 歓喜×3 / 悲壮×2 / 落胆×1
勝率はFC東京と同じ7割なのに、幸福度は10ポイント低い。失点15は上位最多で、大差で負ける試合のダメージが響いている。それでも、10人になりながらPK戦で勝つ根性、浦和を敵地で倒すなど今季も力強い。
5位 京都サンガ ― 幸福度 53.8
9試合 5勝4敗(10得点10失点) 90分勝利3 / PK勝利2 / PK敗北1 / 90分敗北3 感情:歓喜×4 / 悲壮×3 / 安堵×1 / 落胆×1
曺貴裁監督のチームらしく、勝つときは劇的。「奇跡」と監督自ら称したPK戦勝利もあれば、先制しながらATに逆転される悲劇もある。得失点差±0が示すように、薄氷の上を歩くスリル満点のシーズン。
6位 清水エスパルス ― 幸福度 53.6
10試合 5勝5敗(12得点9失点) 90分勝利3 / PK勝利2 / PK敗北3 / 90分敗北2 感情:安堵×4 / 歓喜×2 / 落胆×2 / 悲壮×2
J1復帰組の清水は「安堵型」。歓喜の爆発力はないが、粘り強く戦う姿勢が安堵×4という数字に。終了間際の同点弾からのPK戦勝利は今季のハイライト。
7位 ガンバ大阪 ― 幸福度 53.5
9試合 6勝3敗(13得点11失点) 90分勝利3 / PK勝利3 / PK敗北2 / 90分敗北1 感情:歓喜×3 / 悲壮×3 / 安堵×2 / 落胆×1
6勝しているのにこの順位。AT被弾が多すぎる。神戸戦でのAT同点被弾、福岡戦でのAT同点→PK戦敗北。勝てる試合を落とす「悲壮×3」のダメージが大きい。
8位 名古屋グランパス ― 幸福度 53.2
9試合 5勝4敗(14得点10失点) 90分勝利4 / PK勝利1 / PK敗北2 / 90分敗北2 感情:安堵×3 / 歓喜×2 / 落胆×2 / 悲壮×2
得点力はリーグ上位だが、神戸に0-3で完敗したインパクトが大きい。山岸の復帰弾で3-0快勝した直近の名古屋は上り調子。来週のジャンプアップ候補。
9位 水戸ホーリーホック ― 幸福度 50.3
9試合 3勝6敗(9得点15失点) 90分勝利1 / PK勝利2 / PK敗北3 / 90分敗北3 感情:歓喜×3 / 落胆×3 / 悲壮×2 / 安堵×1
今季最大の物語枠。90分勝利はわずか1つ、6敗を喫しているのに幸福度は20チーム中9位。横浜FM撃破での「J1初の90分勝利」、茨城ダービーでの「数的不利からのPK勝利」。1つ1つの歓喜の純度がとにかく高い。
10位 東京ヴェルディ ― 幸福度 49.4
9試合 5勝4敗(12得点14失点) 90分勝利3 / PK勝利2 / 90分敗北4 感情:歓喜×3 / 悲壮×3 / 安堵×2 / 落胆×1
勝つときの喜びと負けるときの苦しさが拮抗。ダービーでFC東京にPK戦勝利した歓喜がある一方、千葉戦では2点差を追いつきながら終盤に勝ち越されて惜敗。城福監督の「情けない」という厳しい言葉が、悲壮×3の重さを物語る。
11位 V・ファーレン長崎 ― 幸福度 44.6
9試合 4勝5敗(10得点14失点) 全試合90分決着(PK戦なし) 感情:悲壮×4 / 歓喜×3 / 安堵×1 / 落胆×1
全9試合が90分で決着という唯一無二のクラブ。PK戦という「緩衝材」がないので、勝つときの歓喜も大きいが、負けるときの悲壮感もダイレクト。岡山戦ATの劇的決勝弾で歓喜、京都には逆転負けするなど、ジェットコースター型。
12位 アビスパ福岡 ― 幸福度 42.2
9試合 3勝6敗(7得点16失点) 90分勝利1 / PK勝利2 / PK敗北1 / 90分敗北5 感情:歓喜×2 / 安堵×2 / 落胆×2 / 悲壮×2 / 激怒×1
厳しい戦いが続くが、「Jリーグ史上最長のPK戦を制した」ガンバ戦の歓喜と、今季初の90分勝利となった広島戦が光る。名古屋に1-5で大敗した試合では今季唯一の「激怒」を記録。暗闘の中に確かな希望。
13位 ファジアーノ岡山 ― 幸福度 40.3
9試合 3勝6敗(9得点12失点) 90分勝利2 / PK勝利1 / PK敗北3 / 90分敗北3 感情:悲壮×5 / 歓喜×3 / 落胆×1
悲壮×5はリーグ最多タイ。AT失点、決定機逸、ホーム大敗。勝つときの歓喜は熱いが、もったいない試合が多すぎる。セレッソからの公式戦初勝利の歓喜を、すぐ翌節の長崎AT弾で帳消しにされる運命。
14位 川崎フロンターレ ― 幸福度 39.5
9試合 5勝4敗(14得点16失点) 90分勝利3 / PK勝利2 / PK敗北1 / 90分敗北3 感情:安堵×3 / 悲壮×3 / 歓喜×1 / 落胆×1 / 衝撃×1
今季唯一の「衝撃」を記録したクラブ。横浜FM戦での0-5惨敗は、VARで先制点が消えてから崩壊するという衝撃的な試合だった。5勝しているのに14位なのは、この0-5の傷跡がそれだけ深いということ。直近の浦和戦ATでの逆転勝ちは今季最高の歓喜。
15位 ジェフ千葉 ― 幸福度 38.7
9試合 2勝7敗(9得点14失点) 90分勝利2 / PK敗北2 / 90分敗北5 感情:悲壮×4 / 歓喜×2 / 落胆×2 / 安堵×1
17年ぶりのJ1勝利を宿敵・柏ダービーで掴み取った歓喜は記憶に残る。ただし7敗が重い。善戦しても勝利に結びつかない苦しさが続くが、ヴェルディ戦での劇的勝利が浮上のきっかけになるか。
16位 柏レイソル ― 幸福度 35.6
9試合 4勝5敗(14得点13失点) 90分勝利3 / PK勝利1 / 90分敗北5 感情:悲壮×5 / 安堵×3 / 歓喜×1
悲壮×5は岡山と並ぶリーグ最多タイ。開幕5試合で4敗した悲壮の連鎖が重い。ただし直近2連勝(水戸に3-0、横浜FMに3-0)で急上昇中。歓喜がまだ1回しかないのが課題だが、流れは確実に変わっている。
17位 サンフレッチェ広島 ― 幸福度 35.2
9試合 4勝5敗(12得点13失点) 90分勝利3 / PK勝利1 / 90分敗北5 感情:安堵×3 / 悲壮×3 / 激怒×2 / 歓喜×1
「激怒」を2回記録したのは広島と横浜FMのみ。最下位・福岡に負けてブーイング、神戸戦では疑惑のPKに憤怒。歓喜がわずか1回しかないのは、4勝しているクラブとしては異例の低さ。勝っても安堵止まり、負けると激怒。ACL敗退の影も重い。
18位 浦和レッズ ― 幸福度 34.8
9試合 3勝6敗(13得点11失点) 90分勝利3 / PK敗北2 / 90分敗北4 感情:悲壮×4 / 安堵×2 / 歓喜×1 / 落胆×1 / 激怒×1
90分で3勝しているのにこの順位。「2度リードを奪いながらATに逆転される」「圧倒的にボールを持ちながら得点できずにブーイング」という精神的ダメージの大きさが数字に出ている。勝つ喜びより負ける絶望の方が深い。
19位 セレッソ大阪 ― 幸福度 33.7
9試合 4勝5敗(7得点10失点) 90分勝利2 / PK勝利2 / PK敗北1 / 90分敗北4 感情:悲壮×4 / 安堵×2 / 歓喜×1 / 落胆×1 / 激怒×1
ホームでの不振が致命的。岡山に逆転負け→サポーターの怒り爆発、名古屋に0-3完敗→落胆。得点7はリーグワーストタイ。京都戦のAT逆転勝ちだけが唯一の歓喜で、あとはひたすら耐える日々。
20位 横浜F・マリノス ― 幸福度 32.1
9試合 3勝6敗(12得点15失点) 全試合90分決着(PK戦なし) 感情:悲壮×4 / 歓喜×2 / 激怒×2 / 安堵×1
今季の苦悩王。長崎と並ぶ「全試合90分決着」で、勝ちも負けもすべてハッキリつく。だからこそ6敗の重みがそのまま数字に出る。川崎に5-0で勝った翌節柏戦では退場→0-3完敗では怒りが頂点に。名門の復活はまだ遠い。
🏅 特別賞
| 賞 | クラブ | コメント |
|---|---|---|
| 😆 歓喜王 | 鹿島・神戸・FC東京 | 3クラブが歓喜×5で同率。勝ち方が劇的なクラブが上位を独占 |
| 😭 苦悩王 | 横浜F・マリノス | 悲壮4回+激怒2回。9試合中6回がネガティブ感情 |
| 🎲 物語王 | 水戸ホーリーホック | 90分勝利はわずか1つでも幸福度9位。勝利の純度が違う |
| 🎢 ジェットコースター王 | V・ファーレン長崎 | 全試合90分決着。天国か地獄しかない |
| 😡 怒りのクラブ | 広島・横浜FM | 激怒×2はこの2クラブだけ。ブーイングと憤怒のシーズン |
| ⚡ 衝撃のクラブ | 川崎フロンターレ | 今季唯一の「衝撃」。0-5の悪夢 |
まとめ
幸福度ランキングが面白いのは、順位表とは違う景色が見えること。
- 鹿島が1位(90分全勝+大差勝ちの質が高い)
- FC東京は7勝でも3位(PK戦にもつれる試合が多い)
- 水戸は3勝6敗でも9位(歓喜の純度で上回る)
- 川崎は5勝でも14位(0-5大敗の傷が深すぎる)
- 長崎と横浜FMは全試合90分決着(PK戦という緩衝材がない)
勝ち負けの数字だけがサッカー観戦の幸福度を決めるわけじゃない。どう勝ったか、どう負けたか。その「質」まで見ると、サポーターの体感に近いランキングが浮かび上がってきます。
次回のランキングでは、誰が上がって誰が落ちるか。次回もお楽しみに。
このランキングは、LEXORA(レクソラ)が開発中のサッカー分析プラットフォーム「LEXORA FOOTBALL」のデータをもとに作成しています。各試合のサポーター感情はAIが試合内容・結果などから分析したものです。
今回はランキングという切り口での記事となりましたが、LEXORAは幸福度ランキングを集計するサイトではありません。
どの試合が世界を揺らしたか。その興奮はどれほどだったか。LEXORAは、スコアボードの向こう側にある熱量を数字にし、記録します。
「あの試合やばかったよね」——その感覚を、LEXORAはHEAT(熱量)スコアとして永久保存します。スタッツだけでは伝わらない、あの日の空気を感じることができるように設計しています。
現在は、J1とプレミアリーグ、ラ・リーガ、国際親善試合(一部の国に限定)のデータを掲載していますが、今後順次拡張していきます。