
佐野航大はNECナイメヘンの中心選手として、2025-26シーズンも引き続き活躍している。2026年3月下旬の日本代表スコットランド戦では先発出場し、45分間プレーした。その後、NECでは4月4日のエクセルシオール戦にフル出場し、チームの2-0勝利に貢献。この試合で佐野は、先制点の起点となるスライディングタックルからのボール奪取や、追加点の場面でのヘディングでのパス供給など、攻守にわたる貢献を見せた。特に、チームの連動した守備と素早い切り替えが攻撃に繋がる理想的なプレーを体現し、そのオフ・ザ・ボールの質が改めて評価されている。KNVBカップ準決勝ではPSV戦で同点ゴールのアシストを記録し、チームの決勝進出に貢献した。これらの活躍により、NECは現在リーグ戦で2位争いを繰り広げており、チャンピオンズリーグ出場権獲得の可能性も十分にある。戦術的には、監督交代によりアグレッシブで攻撃的なサッカーへと変化したチームにおいて、佐野はよりプレーしやすい環境を得ていると語っている。昨シーズンはセンターバックでの起用もあったが、今季は主に中盤でプレーし、攻守にわたる貢献で替えの利かない存在となっている。
オランダ現地メディアは、佐野航大の活躍を高く評価している。特に、クラブ専門メディア『FORZANEC』は、フォレンダム戦でのフル出場に対し「試合を読む力はNECにとって非常に重要だ。プレーの流れを読むことでボールがどこにこぼれるのかを把握し、そこで相手と競り合うことができる。前半戦の“あの佐野”が戻ってきそうだ」と、復調への期待を込めて7.5点という高評価を与えた。また、KNVBカップ準決勝PSV戦で同点アシストを記録した際には、輪の中心で喜びを分かち合う姿が報じられ、その存在感を示した。冬の移籍市場ではアヤックスやノッティンガム・フォレストからの関心が報じられたが、NECが2,000万ユーロ(約36.7億円)のオファーでも合意しなかったため残留となった。『De Telegraaf』は、アヤックスが移籍金1000万ユーロに加え、選手(Ahmetcan Kaplan)を提示したものの、NEC側がこれを拒否したと報じている。この移籍騒動について、佐野自身は「難しかった。外から多くの声があった」と語りつつも、「試合ではすべてを忘れる。ただプレーに集中するだけ」とプロフェッショナルな姿勢を示している。NECのディック・スロイデル監督は、冬の移籍市場で佐野に「NECとはレベルの違うクラブ」からオファーがあったことを認めつつ、クラブの経営陣からの残留要請を素直に受け入れた佐野の姿勢に敬意を表している。
「一番大切なことはプレーすることです。代表チームの監督の考えはわかりませんけど、これからの4カ月間で良いプレーをすれば、良いチャンスを得られると思います。それに、すでにNECの選手として2度招集されました」。「組み合わせ抽選会の最中、僕たちがオランダと対戦することを願っていました。その後、ロッカールームではたくさんのジョークが飛び交いました。オランダは素晴らしいチームですけど、僕たちは勝つことができます。どうやって?メンタリティです。それに、ワールドカップ期間中は暑くなりますし、僕たちにとってのアドバンテージになると思います」。「まだ移籍のことは考えていない。試合に集中したい」と述べ、現在の目標として「NECでUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場と国内カップ戦優勝を達成すること」を掲げている。